当初ブローネマルク博士のオッセオインテグレーション(骨結合)理論によるインプラント治療は、インプラント体のチタンと埋入した部位の骨とのオッセオインテグレーション(骨結合)が起きることをインプラント治療の成功の第一歩としました。 その為には、インプラント体を埋入するとき出来うる限り細菌を手術部位(特にインプラント体と接触する骨)に到達させないことでした。 手術中に関しては、手術室や器具、術野の消毒などを徹底させることでかなり清潔にすることが出来ましたが (とはいえお口の中は、細菌がものすごく多い場所で、その上唾液などが絶えず出ていることにより消毒には、かなりの困難をともないますが) 手術の後の細菌の進入によりオッセオインテグレーション(骨結合)しないことを嫌い インプラントを植えた後、その場で植えたインプラント体も含めてお口の傷を完全に縫い合わせてしまうのが2回法です。 要は、骨の中にインプラント体だけ植え込んで埋めてしまうわけです。 こうすることでオッセオインテグレーション(骨結合)を邪魔する大きな要因を排除できる可能性が高くなります。 上の絵は、2回法の1回目の手術の手順です。 この後オッセオインテグレーション(骨結合)が起きた頃にインプラント体の上の粘膜を 少し切ってそのインプラント体の上に土台を作っていきます。これが2回法の2回目の手術です。 2回法の代表的なインプラントといえばやはり当然ブローネマルクシステムです。 このインプラントは、世界最初のオッセオインテグレーションインプラントであり現在でもトップクラスの臨床的実績を誇ります。そしてそもそも2回法自体がブローネマルクシステムの為に考えられた手術法なのです。 #
by d.implant
| 2004-07-21 19:37
| implant
不幸にも全ての歯を失ってしまった場合。
以前は、いわゆる総入れ歯という選択肢しかありませんでした。 これは、下あごの場合。歯の失われた歯肉の土手の上に入れ歯をのせ周囲の筋肉でうまく動かないような形にするものです。 上あごの場合は、上あご全体を床で覆い ちょうどガラスにぬれた紙がくっつく原理で入れ歯を落ちてこないようにする物です。 特に骨の吸収が著しい方の場合だと非常に安定も悪い事もあります。 これに対してインプラントの場合全ての歯を失ってしまった場合でもブリッジタイプの歯を入れることも可能です。 1本の欠損や数本の欠損と同じようにインプラント体を植えてその後ブリッジタイプの人工の歯を入れることができます。 場合によっては、インプラント体の数を減らして義歯の留め金として使用することもあります。 上にかぶせる物は、取り外しの入れ歯ですがインプラントが、土台になりますので、普通の総入れ歯より外れにくくなります。 #
by d.implant
| 2004-07-21 17:01
| implant
#
by d.implant
| 2004-07-21 15:26
| implant
次にこのように複数の歯を失っている場合です。 実際はこのような欠損のケースでインプラントを応用することが多くなります。 この場合は、右下の第2小臼歯と第1大臼歯、第2大臼歯の3本の歯の欠損です。 1本の欠損と同じようにインプラント体を欠損部位に埋め込みます。 この場合必ずしも欠損した歯の数だけインプラント体が必要という訳では、ありません。 骨の状態や欠損の数、場所によって必要な本数が決まります。 そして埋入したインプラント体をブリッジの土台として使用して人工の歯を作っていきます。 #
by d.implant
| 2004-07-21 15:22
| implant
かぶせてしまうと 通常は、インプラントだという特別な意識は殆どなく御自分の歯と同じようにお使いいただけます。 たとえばこの1本の欠損が事故などの外傷等で失った歯であれば治療後もそれほど 問題はなく他の歯と同じようにお手入れをしていただき1年に1度でも様子を見せていただければなお良いと思います。 しかしそうでない場合は…。 もともとむし歯とか歯周病(歯槽膿漏)などの病気で歯を失ってした場合、 いままでと同じお口の清掃などをしていたらまた必ず駄目になってしまいます。 今までとは、違う磨き方や習慣をつけていただくことになります。 実際は、インプラント治療をはじめる前に術後口腔ケアーができるかどうかということも インプラント治療の適応かどうかの判定材料の一つになります。 #
by d.implant
| 2004-07-21 13:35
| implant
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by d.implant
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平山 明
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