![]() 当初ブローネマルク博士のオッセオインテグレーション(骨結合)理論によるインプラント治療は、インプラント体のチタンと埋入した部位の骨とのオッセオインテグレーション(骨結合)が起きることをインプラント治療の成功の第一歩としました。 その為には、インプラント体を埋入するとき出来うる限り細菌を手術部位(特にインプラント体と接触する骨)に到達させないことでした。 手術中に関しては、手術室や器具、術野の消毒などを徹底させることでかなり清潔にすることが出来ましたが (とはいえお口の中は、細菌がものすごく多い場所で、その上唾液などが絶えず出ていることにより消毒には、かなりの困難をともないますが) 手術の後の細菌の進入によりオッセオインテグレーション(骨結合)しないことを嫌い インプラントを植えた後、その場で植えたインプラント体も含めてお口の傷を完全に縫い合わせてしまうのが2回法です。 要は、骨の中にインプラント体だけ植え込んで埋めてしまうわけです。 こうすることでオッセオインテグレーション(骨結合)を邪魔する大きな要因を排除できる可能性が高くなります。 上の絵は、2回法の1回目の手術の手順です。 この後オッセオインテグレーション(骨結合)が起きた頃にインプラント体の上の粘膜を 少し切ってそのインプラント体の上に土台を作っていきます。これが2回法の2回目の手術です。 2回法の代表的なインプラントといえばやはり当然ブローネマルクシステムです。 このインプラントは、世界最初のオッセオインテグレーションインプラントであり現在でもトップクラスの臨床的実績を誇ります。そしてそもそも2回法自体がブローネマルクシステムの為に考えられた手術法なのです。
不幸にも全ての歯を失ってしまった場合。
![]() 以前は、いわゆる総入れ歯という選択肢しかありませんでした。 ![]() これは、下あごの場合。歯の失われた歯肉の土手の上に入れ歯をのせ周囲の筋肉でうまく動かないような形にするものです。 上あごの場合は、上あご全体を床で覆い ちょうどガラスにぬれた紙がくっつく原理で入れ歯を落ちてこないようにする物です。 特に骨の吸収が著しい方の場合だと非常に安定も悪い事もあります。 ![]() これに対してインプラントの場合全ての歯を失ってしまった場合でもブリッジタイプの歯を入れることも可能です。 ![]() 1本の欠損や数本の欠損と同じようにインプラント体を植えてその後ブリッジタイプの人工の歯を入れることができます。 場合によっては、インプラント体の数を減らして義歯の留め金として使用することもあります。 ![]() ![]() 上にかぶせる物は、取り外しの入れ歯ですがインプラントが、土台になりますので、普通の総入れ歯より外れにくくなります。 ![]() No.1のケースで他の治療法を選択した場合は、入れ歯を選択することになります。 どうしても大きな人工物となりますのでお口の中においてかなりの違和感の原因になります。 ![]() 次にこのように複数の歯を失っている場合です。 実際はこのような欠損のケースでインプラントを応用することが多くなります。 この場合は、右下の第2小臼歯と第1大臼歯、第2大臼歯の3本の歯の欠損です。 1本の欠損と同じようにインプラント体を欠損部位に埋め込みます。 ![]() この場合必ずしも欠損した歯の数だけインプラント体が必要という訳では、ありません。 骨の状態や欠損の数、場所によって必要な本数が決まります。 ![]() そして埋入したインプラント体をブリッジの土台として使用して人工の歯を作っていきます。 ![]() ![]() かぶせてしまうと 通常は、インプラントだという特別な意識は殆どなく御自分の歯と同じようにお使いいただけます。 たとえばこの1本の欠損が事故などの外傷等で失った歯であれば治療後もそれほど 問題はなく他の歯と同じようにお手入れをしていただき1年に1度でも様子を見せていただければなお良いと思います。 しかしそうでない場合は…。 もともとむし歯とか歯周病(歯槽膿漏)などの病気で歯を失ってした場合、 いままでと同じお口の清掃などをしていたらまた必ず駄目になってしまいます。 今までとは、違う磨き方や習慣をつけていただくことになります。 実際は、インプラント治療をはじめる前に術後口腔ケアーができるかどうかということも インプラント治療の適応かどうかの判定材料の一つになります。 ![]() その後インプラント体の上の土台にセラミックや金属、樹脂などの各種材料で作った歯の形をした物をかぶせます。 ![]() さてインプラントですが図のように欠損部位の骨の中に直接インプラント体を埋め込みます。 これには、手術が必要ですが通常外来の局所麻酔の処置になります。 局所麻酔がきちんと効けば術中の痛みは、全く感じずに手術を受けることができます。 もちろん非常に恐怖心が強い場合 施設によっては、点滴からウトウトと眠くなったり、緊張をほぐすお薬を注射して手術を受けることもできますし かなり施設に限定はされますが場合によっては、全身麻酔で手術を受けることも可能です。 点滴からのお薬などの可能な施設は、歯科麻酔医が勤務しているかもしくは、派遣される施設になると思います。歯科麻酔医の詳細は、日本歯科麻酔学会へお問い合せ下さい。 ![]() さてこれは、入れ歯といわれるタイプの欠損部に対する処置です。 この絵は、特に比較的大きめの入れ歯が描かれていますが、 この絵の様な症例では、通常もう少し小さめな入れ歯でも対応できると考えます。 しかし入れ歯というのは、接着剤など使わず針金のような留め金、バネで入れ歯を 支えますので場合によっては、外から針金などが見えたりすることもあります。 また入れ歯の裏に物が入ってしまったり、食べ物と一緒に外れてしまったりすることもあります。 しかし入れ歯の良いところは、No.2のブリッジと違って両隣の歯に対して大きな加工が必要ないということです。 ![]() このブリッジというタイプの欠損部の処置は、作ったブリッジを接着剤で完全に接着してしまいますので装着してしまうと御自分の歯と同じように使うことができます。 しかしその反面作るときに欠損部の両脇の歯を大きく削る必要が出てきます。 この絵では、隣の犬歯と第2小臼歯と言われる2本の歯を削っています。 歯の中には、神経とか血管とか歯に栄養を送る組織が通っていますので 歯によっては、それらの組織も除去する必要もあります。 これらの治療は、以前より行われていますし ブリッジで欠損部を処置するという治療は、 現時点の医療行為としては、正当な治療と評価されるべきものですが、 特に両脇の歯が、今まで治療も受けていないむし歯もない完全な健全歯の場合 削らなく済むのならそれにこしたことはありません。 歯科医師というものは、治療上の必要性はあるといえ むし歯もない綺麗なな歯を削ったりする時は非常にもったいない悲しい気がしてしまいます。
それでは、具体的にインプラントで治療をしていくとなるとどのような手順を踏むのでしょうか。
![]() この絵の場合右の上の第一小臼歯が失われています。 いわゆる犬歯の後ろの歯です。従来だと次のNo.2の絵でお見せするようなブリッジもしくはNo.3の取り外し式の入れ歯で対応することが一般的でした。
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